「2023年度 兵庫県公立高入試考察」23~理科① 5教科で最低の平均点


武庫之荘(武庫元町)の小学生・中学生対象、高校受験専門 個別指導塾「あすれっぷ学習塾武庫教室」です。

◆平均50点未満が5年間で3度

今回から理科編です。

理科は受験科目5教科の中で一番、受験者の平均点が低い教科です。

過去5年で平均点が50点台を超えたのは2度。

2023年度は「48.9」、22年度は「41.4」でした。

受験生が全体的に苦戦していることがわかります。

■2023年の大問の構成と配点

1 生物(植物のつくり、生物と環境)小問8 配点25

2 地学(日本の天気、空気中の水蒸気量)小問8 配点25

3 化学(混合物の蒸留、物質の溶け方と再結晶)小問8配点25

4 物理(電圧と電流の関係、エネルギーの変換)小問8配点25

きれいに4分野バランスよく出題され、すべて小問数、配点も同じです。

◆長い問題文 ここでも問われる処理能力

難易度については「地学」がやや難化しましたが、その分「生物」「物理」がやや易しくなり正解率が上がりました。
22年度は相当難易度の高い問題と、全部そろって正解しないとダメな「完答問題」が微減したことが合格平均点上昇につながったのではないでしょうか。といっても、50点未満ですが…。

何といっても問題量よりも問題文が長いのが兵庫県の特徴です。

ここでも、処理能力が問われます。

次回からは得点別人数分布、分野別の成果率(=得点率)を見ていきます。

※データは㈱大阪進研

あすれっぷ学習塾 武庫教室  塾長 花井 淨