質量とも大幅グレードアップ! 2021年春 激変 こうなる中学校教科書 ①総論編
この春、2021年度から中学校の学習指導要領、教科書が大幅に変わります。おおまかに言えば次の3つです。
①量が増える(特に英語)
②上の学年や高校の単元が下の学年に早く取り入れられる。
③知識プラス思考力、判断力、表現力の重視
すでに当塾武庫教室のある近隣(尼崎市武庫之荘エリア)の中学校(武庫中、武庫東中、常陽中など)の定期考査や兵庫県の高校入試などの問題ですでにその傾向は出てきていますが、今後はいっそう上記の傾向が反映されてきます。
■小~中~高~大の大きな流れ 新中3(現中2)が先陣
今回の大幅改訂は小学校から大学まで改革の一連の流れを意識したものです。20年度にすでに小学校が切り替えられ、その目玉は英語の教科化でした。小中高と順次切り替えられていきます。2021年春に中3になる現在の中2生は、新指導要領内容での高校受験を迎え、高校入学の際には理科探求、歴史総合、公共、現代の国語など新科目が始まります。今年、大学入試の共通テストが始まりました。その本格実施は新中3生が大学を受験する25年1月です。嵐の中、先陣を切る新中3生は大変です。
共通テスト各科目とも読解量が多く「処理能力のスピード」が問われている内容が散見されました。上記で「量が増える」「プラス思考力…」としましたが、すでに兵庫県の公立高校入試もその傾向が見られます。教室(尼崎市 武庫之荘エリア)周辺の中学校(武庫中、武庫東中、常陽中など)の定期試験の問題を見ても、改編を見据えた傾向が出ているように思います。
■改編の背景 急変する社会状況を生きるため「思考力」「判断力」「表現力」強化
なぜ改訂が必要なのか。社会状況の変化や技術の進歩への対応が必要だからです。IT技術の進化、AIの社会進出…プログラミング教育の導入はデジタル機器の特性を活かしつつ、論理的思考を養うことを目指します。また、地球温暖化から「持続可能な開発目標(SDGs)」が重要度を増し、環境・エネルギー問題についての教育が重視されます。教科(文理)を超えた視点やキャリア教育も重視されます。
社会の変化はスピードも大きさもこれまでとは比較になりません。「幅広いコミュケーション能力」「正解がない課題の答えを見つける力」がこれからの子供に求められます。
このようなことから、知識・技能は当然のことながら「思考力」「判断力」「表現力」の育成や主体的な学習が必要となってくるのです。
また、教科書にORコードによってリンク先が示され、インターネットを活用した多角的に主体的な学習ができるようになっているこも特徴です。
学習量は増えますが、授業数は変わらないとのことです。多忙を極める学校の教育現場の方々も多少の混乱があるのではないかと思います。ゆえに当塾の役割も増えてくると思いますので、身が引き締まる思いです。
どのような変化があるのか。拙文で恐縮がここでお伝えしていきます。
激変の英語やその他の科目の概要など数回にわけてご紹介いたします。