国語力(=理解力)不足解消の処方箋は「音読」
「わかりません」。
近隣中学の生徒さんの高校入試の受験対策、問題演習をしていると、よく教室で小中生を問わず生徒さんから聞く言葉です(笑)。まず、どこまでの「わからない」か。単元の内容か?問題の中身自身か?後者の場合は「一度、声出して読んでみようか」と音読を促します。だいたい英語もそうですが、とくに数学の文章題や国語の読解問題などの場合、問題の内容自体を理解していない場合の場合が多いです。
声に出して読む、音読。「視覚」から入った情報を「声」に出して、それを自分の「聴覚」で確認する。そうすると「あっ、そういうことか」と腑に落ちる場合が多いです。音読には人間の「五感」のうち2つを使いますので、理解する手段としても有効です。※そこに「書く」も加われば、さらに効果的です。
「わからない」の根本にあるのは「国語力不足」。
前回でも記させてもらいました通り、国語力は、まず語彙力です。文章を読んでいて、そこに書いてある言葉の意味が分からなければ、問題を解くことが出来ません。英語で、単語の意味が分からないために文が読めないのと同じです。しかし、語彙力が弱ければ、わからない漢字・言葉などを読み飛ばしてしまいます。
それを防ぐのに有効なのが「音読」です。小学校の宿題でもよく出されていますね。音読で国語力を高めるには、小学校低学年から取り組み始めるのがベストですが、中学生でも間に合います。
なかなか、教室では一斉に音読というのは、時節柄(2021年春現在)難しいですが。。是非、ご家庭でも試していただたきたいと思います。
①お子さんの隣で読んでいるものを一緒に読む
読み飛ばしや読み間違いに気づくことができます。読み方の分からない漢字が出てきたら、その場で教えてあげてください。
②1日1ページ、1段落だけでも毎日読む
学校から読む範囲を指定されていない場合でしたら、1回ごとのハードルは上げず、少しの分量でも良いので毎日続けてください。同じ文を繰り返し読むことも効果的です。
③好きなジャンル、漫画でもOK
大事なのは文章を読むことです。興味のないものを嫌々読むのなら、ゲームの攻略本や漫画でも構いません。取り組まれているスポーツや習い事に関する内容でも全然OKです。
親子関係が良好に保たれている場合は、是非取り組んでください。