「2023年度 兵庫県公立高入試考察」21~ 国語⑤現代文(小説)現代風の内容で高い正答率
武庫之荘(武庫元町)の小学生・中学生対象、高校受験専門 個別指導塾「あすれっぷ学習塾武庫教室」です。
国語の分析5回目は大問4の「現代文(小説)」です。
題材は村山由佳の『星屑』でした。
■過去5年の題材
2022年度 鈴村ふみ「櫓太鼓がきこえる」
2021年度 寺地はるな「水を縫う」
2020年度 谷津矢車「廉太郎ノオト」
2019年度 蜂谷涼「曙に咲く」
2018年度 壁井ユカコ「空への助走」
◆新刊からの出題が続く
今年度出題の題材作品「星屑」2022年発刊。ここ数年新刊書籍から文章が採用されています。
新刊であれば、文体も現代風で登場人物の心情が読み取りやすく,解答しやすかったものと思われる。小問8問中6問以上が正答率60%を超える結果となった。
◆心情を読み取れる箇所を要チェック!漢字の読みを問う問題も
ここの小問1で漢字の読みの問題。確実に解いておきたい問題です。
小説の問題は心情を読み取る問題がメイン。
人物の行動や発言が手がかりとなるので,読み進めながら心情が読み取れる表現には印を書き込むなどをして、要チェックです。
選択式の問題では,正答選択肢以外の選択肢を消去法でしっかりとふるいにかけていくことが定石です。
小説は例年正答率も高いので,取りこぼしなく得点するためにも,客観的に選択肢を吟味して,本文に戻って確認するようにしたいところです。
※データは㈱大阪進研
あすれっぷ学習塾 武庫教室 塾長 花井 淨